盆地という土地柄、夏の暑さが厳しい京都。しかしそんな暑さに負けず外を散策していると、まるでご褒美のように、ひと時の涼しさに出会えることがあります。たとえば、打ち水でしっとりと濡れた路面、路地に落ちた家々の影、小さな神社を覆う木陰・・・暑さを忘れるような風景が、町にひっそり息づいているのを目にすることができるでしょう。また偶然見つけた「氷」や「ひやしあめ」の看板に誘われ入ってみると、そのおいしさに驚くこともあるはずです。町で何気なく出会ったそんな涼やかなひとコマは、京の夏で一番の思い出になるかもしれません。