第78回 島津プレシジョンテクノロジー㈱
第78回は、島津製作所グループ会社の「島津プレシジョンテクノロジー㈱」さんです。ギヤポンプ・パワーパッケージ・マルチコントロールバルブ等の油圧機器の製造会社として、1973年7月に島津製作所グループ会社の一員として設立されました。中でもギヤポンプは、日本国内で60%以上、とりわけフォークリフト分野では70%近いシェアだそうです。
油圧製品は、小さな装置で大きな力を得ることができるため、フォークリフトやショベルカーなど産業車両・建設機械・特装車両・農業機械に幅広い分野で使われています。製品自体は内部に組み込まれるのであまり目立ちませんが「車両の心臓部分」として活躍しています。 また、省エネ型や低騒音型の商品開発に力を入れ「環境に優しい力持ち」を基本にして、多様化するお客様のニーズに適合した商品を作り続けておられます。
2010年4月からは、それまでの製造技術を活かして「ターボ分子ポンプ」の製造も開始されています。ターボ分子ポンプは、ポンプの内部ロータが高速回転し、気体分子を弾き飛ばすことによりガスを排気して超真空状態を作り出すポンプです。半導体製造装置や、PC・携帯などの液晶パネル、太陽光電池製造装置などの真空環境の必要な多くの分野に利用されています。
今後あらゆるニーズに対して「“品質・価格・納期”の向上を目指し、世界NO.1企業としてお客様にご満足いただける最高品質の商品を提供する事に努力を続けてまいります」と意気込む島津プレシジョンテクノロジーさん。
小さな力で大きな効果を生み出す油圧の技術。「環境に優しい力持ち」の姿は、今後どのような産業分野で発揮されるのでしょうか?粘り強い技術力に期待しております。