第132回 株式会社カネキ
第132回は、創業90年の鋼材加工・販売をされている「株式会社カネキ」さんです。
1931年、伏見京町にて創業され、1967年に現在の久御山に移転。一貫して鉄加工の仕事に打ち込んでこられました。カネキさんのもの作りは、普段気付かない様々な機械の部品や、歩道橋や階段、踏切防護柵など、小さなものから大きなものまでとても多岐に渡っておられます。
カネキさんの強みは、「スピード」と「加工技術」にあり、必要なものを毎日配達というお客様ニーズに応えています。それを可能にしているのが全て正社員の倉庫・加工チームと運輸チームです。また経験不問の採用で、入社後に玉掛けやクレーン技能の講習受講を必修としており、営業職でも2tトラックに乗って配達しながら営業する体制です。お客様にとっては、自社で加工する手間が不要なだけでなく、在庫管理も場所も加工残材の処分も不要。カネキさんは無くてはならないサプライヤーになっています。
2012年からは大手商社の阪和興業株式会社のグループ会社となり、仕事の効率化、環境改善を進め、より良い会社を目指して課題を1つ1つ解決されています。人事評価基準は年功序列をなくし会社への貢献度を重視。定年再雇用での昇給もあり、若くても社員自ら考え行動するという自主性への期待が高まっています。
今回お話を伺った菊川社長は阪和興業から出向で来られた方ですが、カネキさんを「最期の仕事場」とする想いが大変強く、約100名の社員との会話・面談を欠かさず、会社と社員がより良い方向へ向かうよう尽力されています。「失敗することは怖くない。やってみようとすることこそ大事」というお考えで、「自分がいる間よりも自分がいなくなった後のカネキにこそ夢を見たい」と未来に向かってのお話をたくさんお伺いすることができました。
今回訪問した新築の事務所から工場を拝見させて頂くと、巨大なクレーンや鉄の加工の現場を覗くことができ、圧倒されました。表からは想像できない空間を拝見させて頂き、ありがとうございました。