vol.16 二足のわらじで名作を生んだ紫式部
源氏物語が記録の上で確認されてから1000年目を迎えたのが2008年のこと。
京都では作品にちなんだ数々の催しが行われたり、関連商品が販売されたりしました。
平安時代から1000年を超えた現代にいたるまで、多くの人に読み継がれてきた名作「源氏物語」。
その著者である紫式部は、幼い頃から才女と呼ばれた人物でした。結婚し、娘を産んだ翌年に夫を亡くすという不幸にも見舞われますが、
その約5年後から、一條天皇の中宮に仕え漢文学を教える役目を務めはじめます。
実は源氏物語は、そのかたわらで書き上げた作品。幼い娘を持ち、二足もわらじを履きながらの執筆作業…。
平安時代の京都にも、パワフルなワーキングマザーが活躍していたのですね。