第28回 株式会社 鈴木松風堂
第28回目は、明治26年創業、紙管の製造から見本帳・パッケージなどの紙加工品を扱う「鈴木松風堂」さんです。
鈴木松風堂の歴史は明治初期、初代鈴木宇吉郎が遠い上海の地で偶然手にした“万華鏡”から始まります。キラキラと絵が動き出す万華鏡と出会い、その美しさと紙に触れることの温かさに感銘を受け、“日本でも紙筒を使った商品をつくりこの感動を伝えたい”と万華鏡を日本に持ち帰り誕生したのが、紙でできた反物(着物用の布)の巻芯でした。以後、日本人の生活に欠かすことのできない紙の性質を生かした商品パッケージの開発や制作を進めてきました。今では凹凸のあるプレスタイプの容器も開発でき、あらゆる業種のパッケージや他社にはない素材にこだわったオリジナルのノベルティなど紙製品を幅広く手掛けています。
2005年には和雑貨商品を自社開発し、店舗で販売を始めました。今日では、万華鏡、小物入れ、台所用品など150種類を揃えています。最近では、インテリアや贈り物として、入れ子BOXや文具など88種類の型絵染和紙の風合いと柄を生かした商品が人気です。
レトロモダンな紙雑貨が揃う売店の2階には、あんどんや箱の制作が出来る体験工房も設置されています。10月28日(日)にはKPC会員イベントとして、こちらの工房を会員価格で体験できできます!(本誌中面を参照) ご家族・お友達を誘ってぜひご参加ください。