第50回 公益財団法人 京都市芸術文化協会 京都芸術センター

 第50回は京都における多様なジャンルの芸術の総合的な振興を目指し、2000年4月に開館した『京都芸術センター』です。
 祇園祭の山鉾町に所在し、子どもたちの教育のために地域の方々が永年にわたり力を注いでこられた、伝統と近代建築の美を誇る元明倫小学校(1993年統廃合のため閉校)の跡地を利用した施設で、京都の芸術文化の発信・交流拠点となっています。
 小学校の特質を生かし、次代を担う若手アーティストに各教室を無償で提供する「制作室」では、毎日演劇、ダンス、音楽、美術など様々なジャンルの創作活動が行われています。
 また、「講堂」「大広間」などの特長ある会場を使用して、能楽や茶道など伝統芸術、文化の宝庫である京都ならではのプログラム、現代的で先駆的なアートを紹介する事業など、多様な催しを開催しています。さらに、2室あるギャラリーでは、無料で展覧会をお楽しみいただけます。
 その他、国内の文化施設のチラシなどを設置した「情報コーナー」や、芸術・文化に関する資料を幅広く集めた「図書室」は、様々な情報収集にお役立ていただけます。「情報コーナー」に常備されている“京都芸術センター通信紙”(毎月20日発行)は、『京都芸術センター』の情報はもちろん、アーティストへのインタビュー、他館の劇評や展評記事など、充実した内容で読み応え十分です。
 9月27日から10月19日まで、『京都芸術センター』をはじめ、市内各所で国内外の優れたパフォーマンスに出会える“京都国際舞台芸術祭KYOTO EXPERIMENT”が開催されます。芸術の秋、ぜひ京都芸術センターへおでかけください。