第65回 株式会社 ウエダ本社
第65回はオフィスのリノベーションや職場の空間プロデュースをされている『株式会社ウエダ本社』さんです。
1938年文具卸業として創業し、「事務機のウエダ」として名を知られ、現在は日本のオフィス空間の変革さらには日本人の仕事観の変革を目指し様々な取り組みをされています。
もともとアパレル業界出身でイタリアとの商取引を多く手がけられていた現社長は、『日本のオフィスは社員が管理されている。個人の能力を引き出せていない』と感じ、もっと人がイキイキと働ける職場づくりが重要ではないかと考えたそうです。そこで1日のうちほとんどの時間を過ごすオフィスを生き生きとした環境にした方が、社員のモチベーションを高める事になり、多くの中小企業を元気にすることにも通じる、という考えを軸に、現在は『リノベーション』・『空間プロデュース』・『コーポレートデザイン』の事業を展開されておられます。
こういった要素を実現化したビルがウエダ本社南側にある『Jimukino-Ueda bldg』です。このビルは地下は貸しスペース、1階は人が集まる場所、その上階は若きクリエイターや起業家がオフィスとして利用し、互いに情報や意見交換が行われそこからまた新しいアイデアや仕事が生まれていくというビルに生まれ変わりました。
また、『京都』という数値では表すことのできない価値を分析し強みを再認識するため、㈱ウエダ本社主催『京都流議定書』というイベントを祇園祭の山鉾巡行が終わる週末に開催されています。毎回1つのテーマについて3日間も熱い議論が交わされます。参加者は京都市長や京都府、京都経済同友会の方や若き起業家たちとさまざまです。次回のテーマは現在策定中ですが、みなさんもぜひご参加してみてはいかがでしょうか。