第118回 互応化学工業株式会社

 第118回は、特種化学工業製品の製造・販売をされている「互応化学工業株式会社」さんです。社名の由来は、社員同士が互いに応じあう「株主-会社-社員」が互いに機能し一体化するという意味があります。また創業当初、事務所が京都御所西隣の護王神社の近くにあったことから神社の名前の韻をいただき「互いに応じ成長し合う」という企業理念に思いを込めて名付けられました。
 1953年に京都市伏見区桃山町にて創業後、1967年に本社及び工場を現在地の宇治市に移転。以来、北陸営業所・倉庫新築、東京出張所の開設、福井に第二工場の建設、更に1999年滋賀工場稼働開始と順調に発展し、繊維用の油剤・糊剤を始め、化粧品、電子材料、紙や金属等の様々な分野、多種の用途に製品を提供されています。
 主に3つの主要技術(乳化・感光・重合)を融合し、産業分野へ製品を提供されており、繊維開発、化粧品、製紙、電子材料と部門があります。携われている商品名を具体的にお伺いすると、有名メーカーの衣料品、整髪剤、シャンプー、コンディショナー、お菓子袋など、私達の身近にあるものばかりで、一日に一度は携わられた商品に触れているのではないかと驚きました。店頭に並ぶ時点で私たちの目に見えてわかるものではありませんが、製品製造にあたり必要不可欠なお仕事をされていることが理解できました。
 「互応化学工業㈱」さんは「モノ」作りだけでなく、「ヒト」にとって豊かな世界を考え、そのお手伝いができる「モノづくり」を探し、社会の流れやその場の空気にまどわされない製品開発を目指されています。「独自技術で社会に貢献すること」ができると信じ、真摯に「モノづくり」に励んでおられます。
 社長の藤村さんは、今後は新技術の開発に力を入れ、我々のコアとなるものを作っていきたいとお話下さいました。新製品の研究には大変熱心で、設備投資を行い、人を豊かにするものを目指していかれます。今後の更なる発展が楽しみです。