第122回 株式会社アナテック・ヤナコ

 第122回は、環境計測製品、分析製品の開発・設計・製造・販売を行われている「株式会社アナテック・ヤナコ」さんです。
 1892年桺本商店として、大学で研究や実験に使用する医学用硝子器具(フラスコ、ビーカーなど)の小売業を開始されました。1948年柳本製作所を設立、その後1985年に環境計測部門が現在の「株式会社アナテック・ヤナコ」として独立されました。
 環境領域に特化した自動環境計測機器を専門とされ、工場で使われる水や排水、河川の水質計測・分析や、エチレンの濃度調整による果物の成熟調査、排気ガスの測定による公害の把握といった様々な場面で使用されており、官公庁や民間事業場、国内だけに留まらずアジアを中心に世界各国で導入されています。装置はすべてオーダーメイド。それぞれの施設に適した技術をカスタマイズし、付加価値の高い他社とは差別化した装置作りを目指しています。また耐久性が高く、設置後も定期的な点検や部品の供給など細やかなサポート体制を完備されています。
 「コロナ禍となり、在宅勤務や残業ができなくなったり出張に行けなかったりと働き方が変化しました。会社が困難に直面した時に、社員は一人一人努力し自ら業務改善を実施し、この困難を乗り越えてくれています。大変心強い社員たちです。」とお話下さった社長の桺本さん。
 取材の数日前にJICA(発展途上国への技術協力、資金協力を主な業務とする外務省所轄の独立行政法人「国際協力機構」)の案件化調査の枠に採択されたとのこと!この時代の流れを受け、現場に訪問しなくても国内外でも遠隔で操作できる技術の開発に今まで以上に力を入れ、「まずは地道に課題をこなしていきたい」とお話下さいました。
 今後は更に海外での活躍が期待されます。お忙しい中の大変貴重なお時間を頂きました。ありがとうございました。