第123回 株式会社東京セロレーベル

 第123回は、コーティング、ラミネートなど高機能フィルム特殊加工メーカーの「株式会社東京セロレーベル」さんです。
 1937年東京にて創業、社名の『セロレーベル(cellolabel)』はセロハン(cellophane)のラベル(label)を意味しています。創業者の星野元嗣さんは独自の方法で透明フィルム印刷ラベルを開発し、現在の会社の基盤を築かれました。1948年京都に拠点を移された後は、京都の本社工場・分室工場の他に、福井県に鯖江工場、今年9月には越前工場を新設されています。
 創業当時の「他社ではできないからこそ、当社の誇り」をモットーに、革新的な開発を行ってきた結果、現在はエレクトロニクス分野(光学フィルム、電磁波シールド材等)、包装材料(開封テープ等)、文具、建材など、身の周りの製品に多数使用されています。主軸となっている工業用製品では、車のエンジンルームや、スマホ内部の部品として活用されており、工場内にクリーンルームを設置し徹底的な管理を行うことで、高品質を求められる業界からも高く評価されています。また、コンビニのおにぎりやお菓子のパッケージの開封テープ(テアロープン®)も、東京セロレーベルさんが開発された製品です。フィルム包装を開封しやすく、デザインや未開封保証などパッケージに様々な機能を付与することが可能となりました。
 ㈱東京セロレーベルさんでは、昔から「社員満足」を目標にされており、それは「顧客満足」に繋がっていくという考えで、代表取締役の星野光さんは、今後も皆が満足のできる製品を提供できるよう品質を大切にしていきたいとお話下さいました。将来的には「自社ブランド」を確立したいというお考えがあり、自社製品第一号として今年発売されたばかりの貼る感染対策「カンセンガード」を紹介して下さり、今月号の「いいとこクイズ」の賞品として提供して下さいました。今後も時代のニーズに合った商品開発を積極的に行われていく予定です。新しい商品の発表が楽しみです。