第134回 株式会社山岡製作所
第134回は、精密プレス金型製作からプレス機などの生産設備の設計製作、半導体製造装置などFA関連設備の受託生産や技術者派遣まで行われている「㈱山岡製作所」さんです。
1938年創業者の山岡憲明さんが京都市左京区聖護院にてプレス部品の製造を開始。金型製造を開始後、1970年に城陽市に本社工場を新築し全工場を集結。その後、半導体など幅広く携わり、現在は城陽市の本社工場と宇治田原に工場を拡大されています。
製品は主に、量産する為の機械の設計・製作であり、オーダーメイドのような形でお客様の要望を一つずつクリアされています。医療業界や自動車業界向けには、最新鋭の超精密工作機械と“匠の技”で金型を製造し、各種プレス機やその周辺装置の製造では組立・検査に至るまでサポート。そしてスピーディーかつ効率的な量産体制を提供されています。従来は電子部品や半導体を主としていましたが、近年では医療品や食品関連まで多岐にわたります。
㈱山岡製作所さんでは技術中心の経営で継続的発展を目指されており、「山岡技能経営」という人材育成を通して匠の技術者を育てる独自の取り組みを実施。“企業は人なり”という考えを元に、社員の技能や技術は会社の大切な財産であり、その伝承と育成の仕組み化に取り組まれています。その1つとして国家資格のスキル・マネジメント教育関連のプログラムに取り組み、合格に必要な実技や学科の勉強会を社内で実施。学科は事務的なものも含め170ほどあり、受講後ポイントがつき一定に達すると管理職の試験を受験し昇進に繋がる仕組みを作られています。
こうした努力があり、社員の方が2014年厚生労働省「卓越した技能者(現代の名工)」に認定、2015年京都府「現代の名工」「明日の名工」に再認定と、評価され続けています。
今回お会いできた代表取締役社長山岡靖尚さんは、自社独自の技術力を大切に、社員の方々とプライドをもって仕事に挑んでおられます。又、社員が楽しく仕事ができているかが重要だというお考えをお伺いすることができました。お忙しい所ご面会いただきありがとうございました。