第137回 有限会社 プロスパー
第137回は、京都で飲食店を運営されている「有限会社プロスパー」さんです。
平成8年の創業後、先斗町・祇園エリアを中心に出店。現在は祇園わさび、一鱗、先斗町京都豆八、ICHI-YA、ダブリン、昨年新しくSALAD&SOUP ichiju-issaiを開店されました。すべてのお店に共通して “日本の伝統文化が根付く場所で、本物の素材にこだわり、美しい空間づくりでありながら、いつでも気軽に愉しめるお店を”という想いが込められています。
それぞれの店舗に独自のコンセプトを持たせ個性豊かなお店づくりをされているのが特徴ですが、一番に「本当のお客様目線」を大切に、各店舗お店の内装も拘り、食を引き立てる空間づくりをされています。提供される農産物は直接農家の方より仕入れを行い、お米は自社栽培。その他の材料も一括では行わず、各店長がよりよいものを吟味して仕入れます。このような拘りがお客様に伝わり、一部の店舗ではこのコロナ禍でも影響のなかったお店もあるそうです。
他に代表取締役の伴克亘さんはさまざまな場面で活躍されています。まず共同経営されている京都・一乗寺ブリュワリーでは、京都府内の小規模ブルワリー、原料生産者、大学などと協力した京都産原料100%ビールプロジェクトを立ち上げ、「畑からグラスまで」を合言葉に、原料を地元京都で供給し、経済や環境的に持続可能な(ローカル・サステイナブル)を目指されています。また障がい者雇用促進も行われています。次に、コロナ禍の影響でお子さんが自宅待機になっている家庭に向け“笑顔弁当”を300円という安さで提供されました。これを可能としたのは市場に出せない規格外野菜で困っている農家さんとコロナ禍で生じた料理人の空き時間を利用し実現されたそうで、伴さんならではの素晴らしい発案と実行力だと思いました。
今回伴さんにお会いでき、「この街の、この場所に、こんなお店があったら楽しいだろうな」という発想から出店されているそうで、まるで街づくりのようなお話をお伺いすることができました。新店舗の出店や、共同開発したお酒の発売予定で打ち合わせ前のお忙しいお時間にご対応頂き、ありがとうございました。