第160回 株式会社 桶谷製作所
第160回は今年で創業58年目を迎えられる製缶・架台・ベースプレート加工の㈱桶谷製作所さんです。創業は1967年、現在の社長、桶谷正躬さんが南区で部品加工の仕事を始められて以来「良いものを安く、迅速に」をモットーに、今日まで来られました。半導体、液晶装置、自動車、食品、省力化製造装置等の架台やフレームの製造、溶接、素材調達加工、製造装置の組み立て加工、塗装までをオーダーメイドで一貫制作されています。京都では珍しい製造装置の「大型部品」製造をされており、「大型部品」の製造加工は、小型部品同様の精度、品質が求められるので、品質管理の専任スタッフを置き、加工データの蓄積、分析をして品質の高い製品の生産を実現しておられます。そうして出来上がった製品はすぐに自社の専用トラックで全国各地へと運ばれていきます。
2012年からは交代勤務による24時間年中無休の生産体制を整え、通常の半分程度の短納期、しかも安価で納めることが可能となったそうです。特にメイン商品でもある架台は、大きな機械を置く土台、基礎部分となるため、お客様としては早く納品してほしい商品であるため短期で納品してもらえるのはありがたい存在だと思います。また関東から九州まで営業所を開設し、京都市内を中心に4つの製造工場を持つことで大量受注にも対応できる体制となったそうです。
取材に伺ったときに桶谷社長は『社員が将来を考えたときに、うちに入社して安心、安定、安泰だと思ってもらえるよう社員の幸せのためにも、まず会社が儲けて社員に還元できるようにしたい。』とおっしゃられていたのが印象的でした。そのためにどうするかをいつも考えているとのことです。『今後は売り上げ目標を現在の倍にするため、ステージを変え世界を相手にビジネスを展開していこうと、早速、明日社員がアメリカへ出張に行きます。』とおっしゃられていました。また中国での協力企業の数も増やし、お客様のニーズに対応していくとのことで、これからの桶谷製作所さんの活躍が楽しみです。