vol.1「ちまきは神の目印」

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「ちまき、どうですか〜。」八坂神社のお祭り、祗園祭の宵山では、ちまきを売る子供たちの声が山鉾町に響きます。実はこのちまき、食べものではありません。玄関に吊るし、疫病災難除けを願うお守りなのです。
昔々、八坂神社の御祭神、スサノヲノミコトが南海へ赴いたときのこと。途中で宿に困っていると、蘇民将来(そみんしょうらい)という民が貧しいながらももてなしてくれました。スサノヲノミコトはお礼に「子孫を疫病から守る」と約束。目印に腰へ茅の輪(ちのわ)を付けさせたそう。それがちまきの起こりだといいます。今も目印として「蘇民将来子孫也」の護符が付いているちまき。疫病災難除け以外にも各山鉾に由来した御利益を持つものもあるので、祗園祭の宵山では、自分に合ったちまきを探してみてはいかがでしょう。

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