vol.7「今冬も京都にゆりかもめが やってきました」
京都の冬の風物詩「ゆりかもめ」。その白く愛らしい姿に出会えるのは鴨川です。水面で群れるゆりかもめの様子は、川越しに見える雪化粧の山々と相まって、さながら美しい冬絵巻を描いているかのよう。このゆりかもめは、遠くロシアのカムチャッカ半島からおよそ3,000キロの長い旅を経て京都にやってくるのです。京の冬景色に、ロシアからの渡り鳥が溶け込む…悠久の浪漫を感じますね。さて、朝昼に鴨川で姿が見られるゆりかもめですが、夜にはぱったりと姿を消してしまいます。実はゆりかもめの寝床は京都のお隣、滋賀県の琵琶湖なんです。夕方のある時間になると、まるで約束でもしていたかのように、すべてのゆりかもめが移動を開始。一斉に飛び立ち、群れ同士が空高く集まっていく様子は「鳥柱」といわれ見応えも十分です。京の冬の夕方は、鴨川沿いの空にご注目を。