祗園や宮川町など、京都の花街で舞踊公演が行われる春。艶やかに舞う舞妓さんの結い髪に、しゃなりと揺れるのが「花かんざし」です。絹の羽二重などを材料に、様々なタガネで花びらなどの形に打ち出し、和紙、平糸、針金などを使って美しく仕上げられたかんざしは、それだけでため息が出る芸術品。この花かんざしにも季節があり、月によって挿すものが変わります。たとえば…
1月/松竹梅 2月/梅 3月/菜の花 4月/桜 5月/藤 6月/柳
7月/団扇 8月/すすき 9月/桔梗 10月/菊 11月/紅葉 12月/もち花
舞妓さんとすれ違った時や舞踊観覧の時は、ぜひかんざしにも注目してみくださいね。