脂がのったジューシーな白身、口の中でほどけるような食感、癖がなくほくほくとした味わい…この絶妙な旨みから、中国や韓国といったアジア圏の人々にも好まれ食されているという魚「銀ダラ」。「銀ダラ」はアラスカやカナダなどの寒い地域に棲む魚で、1962年に初めて日本に持ちこまれました。「銀ダラ」の柔らかな白身は、京料理によく使われる「西京みそ」と相性抜群。そのため「銀ダラの西京みそ漬」といえば、京都を代表する料理のひとつといえます。もしかしたら「銀ダラ」は、海外の海で育ちながらも京都のために日本にやって来た、京野菜ならぬ「京魚」といえるのかもしれません。