vol.21 晩年を京で過ごした北政所
在放送中の大河ドラマでも描かれている戦国時代。
愛知で生まれ、大阪で栄華の時を迎えたこの女性は、夫を亡くした後、京都で晩年を送りました。
北政所、豊臣秀吉の正室「ねね」。陽気で人の心を和ませるねねは、夫を支え、夫に愛され、また臣下たちにも慕われてきました。
深い愛情で結ばれた秀吉亡き後、彼女は夫の霊を弔うために建立した高台寺で晩年を過ごします。
茶室、時雨亭・傘亭など、当時のねねの暮らしを感じとることができる建造物。
400年を経た今もその形をとどめています。
そして門前には彼女が歩いたといわれる「ねねの道」。
石畳の京風情漂う道をひとり歩けば、ねねが過ごした時と変わらぬ、穏やかでやさしい空気に包みこまれるでしょう。