vol48.扇子のルーツは 筆記用具?

平安初期に京都で生まれた「扇子」。ひと言に扇子といっても、風を起こすための一般的な扇から、舞扇・茶席扇・祝儀扇・飾り扇など様々な種類があり、涼をとる・踊る・鑑賞するなど多彩な用途で使われています。しかしこの扇子、元々は全く違う物として使われていました。それは筆記用具です。檜製の木札を何枚も綴じてつくった扇子形のものが文字を記すための道具として使われ、これが後に扇子の中で最も古いタイプといわれる「檜扇(ひおうぎ)」になりました。その後、片面に紙が貼られ「蝙蝠扇(かわほりせん)」になり、日本舞踊・能・茶道・香道などでも取り入れられるようになったのです。

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